こんにちは、サニチャ(sunny child)です。
DIY賃貸に小学生の息子と2人暮らしながら
『ノンストレスな暮らし』をテーマにして
自分らしい家へとセルフリノベーションしています。
いろんな出会いや発信活動に追われて
しばらくブログの更新をストップしていたのですが
少しずつ生活のペースを取り戻してきたので
DIYの覚え書きとして、マイペースに更新再開していこうと思います。
これからもお付き合いよろしくお願いします。
さて!
そんな久しぶりの投稿の第一弾は
押し入れのヌックスペースDIYについて書いていこうと思います。
『押し入れ』とひと言で表しても住宅によっていろんなタイプがあり、
特に我が家の押し入れは珍しいタイプの作りなんです。
特殊すぎて、あまり参考にならへんかも知れませんが(笑)
DIYアイデアの参考にちょこっとでもなれば嬉しいです。
ヌックって何なの?
ヌック(nook)とは海外では定番のもので「小ぢんまりした空間」を差す言葉として使われています。
元々は、スコットランドの「neuk(ヌーク)」が語源となっていて
本来は「温かくて心地のよい場所」という意味で使われていたもの。
ヌックの広さは2~3畳ほどの空間でつくるのが一般的で
壁やドアで仕切らず、
段差や素材の違いなどでゆるやかに分けた空間をそう呼ぶのだそう。
つまり、「ヌック」とひとくくりにしても空間のつくり方や活用の仕方は様々。
- 階段下デッドスペースに作った小上がりスペース
- 窓辺に作った腰掛られるベンチ
- 本棚に囲まれた小さな読書スペース
などなど、いろんなヌックがあるということです。
セルフリノベーション前の押し入れ
元の形はこんな感じで、下部に小さな引き出しがあって
その上の床から60cmくらいの高さから始まる押し入れです。(めっちゃ変わったデザイン)
この微妙な高さにある押し入れなので、
『クローゼットとして使うと恐らく上の方に収納したものに手が届かない』
スペース有効活用が難しそうな困った押し入れでした。
それでも、隠す収納として使う方法もあったのですが、
そのまま腰掛けられる高さだったので、
「かなりヌック向けな空間!」と内覧時からビビッと来ていたこともあり、
ここを、我が家の落ち着くヌックスペースへとセルフリノベしていきたいと思います。
ヌックの完成イメージ
我が家に作りたいヌックスペースは…
- ゆったり座れるソファのような腰掛けスペース
- 読書を楽しみたい
- 週末に親子で腰掛けてプロジェクターの放映を楽しむ場所にしたい
- とにかくリラックスできる空間にしたい
こんな感じでざっくり思い描いた空間を完成させるべく、
ヌック作りに取り掛かりました。
我が家のヌック作りの手順
①壁を塗る
ふすまは取っ払っても消しきれない押し入れっぽい雰囲気は
「きっと、このパッとしない柄の壁と床が原因だ!」
ということでまずは壁にペンキを塗りました。
使ったのは壁紙屋本舗のブルーグレーを集めたシリーズの
『イマジングレートーンペイント』の(199.ドロシー)を使用
当時、初心者で何も考えずに「おりゃ~!」とそのままダイレクトに塗り始めたのですが、
本来、壁にペンキ塗りをする際は
- 塗布する下地の壁紙の種類の確認をしてペンキとの相性をチェック
- アク止めを塗っておく
これらをしていた方が、より綺麗に仕上げることができます。
奇跡的に2年経ってもアクが出てきたり壁紙がヨレたりすることもないので
ペンキとの相性がいい壁やったんだと思います。(結果オーライ!)
マスカーで養生して、2度塗りしてしっかり乾かしました。
②段差を塞ぐ
壁が完成したら次は床にとりかかります。
性分的には細かいことは気にせず、
そのままサクッとクッションフロアを貼ってしまいたいところでしたが……
でも、ここは元押し入れなので襖が通るレールがあり、
2cm(20mm)ほどの微妙な段差ができていました。
この段差をカバーするためにベニヤ板を敷いていきます。
縦・横・高さをしっかり採寸してからホームセンターへ。
8mmと12mmのベニヤ板を選んで寸法を店員さんに伝えてその場でカットしてもらいました。
(自宅に丸鋸などの工具がない場合は、このサービスほんまに助かります)
買って帰ってきたベニヤ板のバリ(木のささくれ等)を荒い目の紙やすりで削って、
表面も軽くやすりで綺麗に。(後でクッションフロアを敷いて見えなくなるのでここはざっくりとでOK)
微妙に柱が出っ張っている部分に合わせて、簡易のこぎりで切り込みを入れて凹みを作り、
切り欠き(柱の部分に当たるところを切り落とすこと)して段差にぴったりはまりました。
切り欠きの作業は使用する場所に当てて確認しながら微調整する作業なので
ホームセンターの人にはお願いできないので自分でがんばらないとダメな作業。
でも、ここでぴったり切り欠きすれば、段差をキレイに塞いで
不快な段差もなくなってめっちゃ快適になるからひと手間やけど重要な工程!
③床にクッションフロアを敷く
無事に段差を塞いだら、次はクッションフロアを敷きます。
今回は小さなスペースなので、新しくクッションフロアを購入することをせず
リビング・ダイニングの施工で余っていたヘリンボーン柄のクッションフロアを使うことにしました。
余ったクッションフロアの活用にもなるし
同じ柄を使うことで部屋全体の統一感にも繋がるので、
自宅リノベで余ったものを活用するのはめちゃ一石二鳥!
襖レールを隠す形で無事に床に敷きました。
すると、横から見るとクッションフロアの断面が丸見え~!(これは恥ずかしい!!)
恥ずかしいから綺麗に隠したいけど、
ホームセンターで購入できる見切り材ではまた微妙に段差ができてしまうので
100均で購入できるリメイクシートを活用することに。
シートやから段差は0.1mmくらい。
これで『なんちゃって見切り材』を作ることに成功しました!
※日光が当たる場所だと劣化で剥がれたり割れたりしやすいので1年ごとに張り替えが必要
④本棚をつくる
壁と床が整ったら空間のベース作りは完成!
ヌックスペースに必要な装備を作っていきます。
我が家は原状回復不要なDIY賃貸なので
壁に直接取り付ける棚を作っても良かったのですが
あえて原状回復のできるディアウォールを使った支柱で本棚を作成。
のちにこの判断が正しかったことが分かりました。
壁全面が石膏ボードなのでビス(ねじ)を打つ柱がわずかしかなく
壁に直接棚を取り付けてもしっかり固定ができていない棚になるところでした。
(気づかずビス打ってたら、棚に乗せた本の重みで棚が倒れて壁に大きな穴が開いていたかも……!初心者ながらディアウォール選んでよかった!笑)
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こちらもホームセンターであらかじめカットしてもらったのでディアウォールを上下にはめて立てるだけ。
高過ぎた場合は木をカットして、低すぎた場合は専用の調整板が入っているので、それで調整していきます。
ディアウォールで支柱を作るには
- 天井の高さより45mm短い2×4材(ツーバイフォー)を2本用意
- 上部用、下部用それぞれのディアウォールを2×4にはめる
- 床から垂直になるように柱を立てる
この手順であっという間に柱が登場!
支柱がしっかりまっすぐ立ったことを確認したら、棚受けパーツを付けます。
ここは棚が傾かないようしっかり左右の高さを決めて目印を付けておき、
目印に合わせて『棚受け(支柱)レール』を、垂直に取り付け。
棚受けブラケットを適当位置にセッティングして
押し入れの内寸より少し短めにカットしてもらった棚板をはめると…(今回は押し入れ幅ー2cmの棚板で作りました。)
3段の収納棚が完成です♪
⑤ソファ部分を作る
棚の下に、ゆったり座れるソファスペースを作っていきます。
厚手のウレタンクッションを敷いたりする方法もあるのですが、
我が家は狭小で収納の少ない賃貸マンション。(押し入れを1つなくしたの自分やw)
シーズンオフの布団をしまう場所も兼ねてソファの土台にしました。
先にワイン箱を重ねて簡易の本棚を作り…
布団を重ねて置いて…
ボックスシーツをかけたらあっという間にソファのできあがり!
サイドにワイン箱で簡易な棚兼テーブルを設置して
クッションなどで装飾したら、我が家のヌックスペースの完成~!
使用したアイテム
ヌック作りのアイデア
床から1mの押し入れなんてなかなかないので参考にならないとは思いますがw
こんな方法なら活用できるかも。
ドラえもんスタイルヌック
通常の押し入れでも、壁と床を自分好みに変えて即席ソファを作って
ちょっと上るのが大変やけどドラえもんスタイルの隠れ家ヌックにしてもワクワクしそう♪
階段下のこっそりヌック
階段下のデッドスペースにディアウォールで本棚を作って
収納椅子などで簡易に小上がりを設置して作るこっそりヌック。
アイデア次第でおうちの使いにくいスペースが、
自分だけのお気に入りヌックスペースになるかも知れません……!
施工を動画で見る
まとめ
「こんな微妙な位置にある押し入れになに入れるん?」と思っていた変わった押し入れを
めっちゃくつろげる海外生活の憧れのヌックスペースにセルフリノベすることに成功しました!
このスペースで、息子がかくれんぼをしたり、
休日に親子2人並んでプロジェクターで向かいの壁に放映してDVD鑑賞したり
息子が寝静まった後の私の一人リラックスタイムにこっそりお酒飲みながら読書をしたりw
『我が家のヌック』として大活躍しています。
実際に使ってみて改めての感想ですが……
ヌックのある暮らし、めっちゃいいです。!