こんにちは、サニチャ(sunny child)です。
お部屋の印象の決め手となる壁紙。セルフリノベーションではよく壁紙の張り替えなどを目にしますが、賃貸に住んでいる人にとっては「できない施工」と諦めている人も多いはず。
でも待ってください!
貼って剥がせる粉のりを使えば、原状回復可能で壁紙の張り替えができるんです!
今回はそんな粉のりの使い方と、実際に使ってみた感想とコツなどをご紹介します。
貼って剥がせる粉のり『スーパーフレスコイージー』って?
その、魔法のような粉のりがこちらのスーパーフレスコイージー
これを使用することで、ビニール壁紙の上から壁紙を貼って、綺麗にはがすことができます。
日本国内の住宅に貼られている壁紙の90%以上がビニール壁と言われているので、ほとんどの壁につかえると言うことです。
念のため、施工前には必ず原状の壁紙の素材を確認してくださいね。
貼って剥がせる理由
注意しておきたいのは、どんな壁紙にも使えるわけではないということ。
必ず、施工する原状の壁紙が『ビニール製』であることがポイントです。
ビニールは水分をはじく性質があるため、水に溶ける糊で貼り付ければ、糊だけが溶けていき上手に剥がすことができるということ。
水とビニールの弾き合う性質を利用しているから剥がせるのですね。
スーパーフレスコイージーの作り方
袋を開封してみると、粗粒の白い粉が入っています。(小さなフレーク状のもの)
こちらを、使用する際に必要分だけを水に溶かして液体状の糊を作っていきましょう。
1袋で輸入壁紙5~8本分貼ることができるそうです。
(※輸入壁紙1本=約10m)
購入すると糊の作り方の紙が同封されているのですが、記載の水の量では少しゆるい感じなので少な目にするのがポイントだと感じました。
その他にも、説明書には載っていない上手く作るコツもいくつかあるので、『失敗しないサニチャ流の作り方』をご紹介しますね。
私はこの方法で何度も作っていて、失敗知らずです。
糊作りに用意するもの
- スーパーフレスコイージー
- バケツ
- ぬるま湯
- 混ぜ棒(プラスチックスプーンや木の端材などでOK)
- ラップ
ペンキ塗りローラーセットのバケツがあれば、後の施工がしやすくなるのでおすすめです。
必要な量の粉のりを測る
まずは、施工する壁紙の大きさを確認し、それに合った量の粉のりを計量します。
この時、計量する容器は必ず水気のない状態にしておいてくださいね。
バケツに水を用意する
清潔にしたバケツに、粉のりの量に合った水を用意します。
失敗しないための最初のポイントは水の量。
記載の量どおりに作ると少し緩いので、私は記載の約70%の量に減らして作るようにしています。
- 壁紙1本分→のり30g+水1ℓ700ml
- 壁紙2本分→のり60g+水2ℓ1400ml
- 壁紙3本分→のり90g+水3ℓ2100ml
気温などによっても分量が左右されるので、固すぎると感じた場合は糊の状態を見て水を足しながら調整してみてください。
また、水は常温ではなくぬるま湯(ぬるめのお風呂くらい)にしておくと溶けやすくダマになりにくいです。
水に粉のりを混ぜていく
バケツの水を混ぜ棒でぐるぐると混ぜながら、粉のりをゆっくりと入れていきます。
一気に粉を入れてしまうとダマになりやすいので、水に溶けていっていることを目で確認しながら少しずつ入れていきましょう。
測っていた粉の全量入ったら、全体にとろみが出るまでしっかりと混ぜます。
ダマがあれば棒のヘリや手でしっかり潰しておくと、仕上がりが綺麗になるのでここは丁寧にするのがポイントです。
(『ジュレ』ぐらいの固さになっていればOK!)
一晩寝かせる
ダマなく綺麗な糊ができたら、ラップをかけて一晩寝かせます。
そうすることで、より粉と水が馴染んでなめらかな糊ができるんです。
なので、壁紙施工する予定の前の夜に作っておくのがベスト。
乾燥しないように、しっかりとラップをして直射日光が当たらないところで保管してください。
施工直前にラップを外し再びぐるぐると全体をかき混ぜたら、糊の準備は完了です!
スーパーフレスコイージーの壁紙の貼り方
糊の準備が完了したら、壁紙を貼る準備をしていきましょう。
壁紙施工に用意するもの
- 準備しておいた糊
- 壁紙
- ローラー(ハケでも可)
- カッター
- カット定規
- スムーサー
- 濡れ雑巾(はみ出した糊を拭くため)
まだ壁紙施工の道具を持っていない場合は、壁紙施工セットが便利です。
壁紙をカットしておく
施工箇所に合わせて壁紙をカットしておきます。
この時、実際の大きさ+2cm大きめにカットしておくと後で調整できるので安心です。
(ピッタリサイズで採寸していると、ちょっとした誤差で下の壁紙が見えて不格好になってしまうので)
糊の塗り方(フリース壁紙)
上から貼る壁紙の種類によって糊の塗り方が異なります。
フリース壁紙の場合、『壁』に糊を塗っていきます。
ローラーを糊によく馴染ませたら、施工する壁に均一に塗っていきましょう。
塗りにくいコーナー部分はハケを使うと良いです。
糊の塗り方(ビニール・紙壁紙)
フリース壁紙以外は、貼り付ける『新しい壁紙』に糊を塗っていきます。
端の方は糊にくっついて壁紙が動いてしまうので、片側の手で持ち上げて外向きにローラーを動かすと端まできれいに糊が付きます。
ローラーで難しい場合はハケを使ってください。
全体に塗り終わったら、3~5分間放置して馴染ませる時間をつくります。
貼り方のコツ
糊を塗り終わったら、壁紙を角に添えて、どこか1辺にぴったり沿うように空気を抜きながら順になぞって貼り付けていきます。
端まで糊が行きわたっていないと後でめくれる原因になるので、スムーサーを使って中央→外側に向かって糊を移動させるようなイメージでなぞっていくのがコツです。
全体を貼り終わったら、はみ出ている壁紙をカット定規とカッターを使って切り落とします。
この時、壁紙が柔らかくて切りにくいのでカット定規でしっかりと固定して慎重に切り落としましょう。
全体に貼り終わったあと、はみ出した糊を濡れ雑巾でぬぐい取っておくと仕上がりが綺麗になります。
剥がし方
壁紙を張り替え時や原状回復する際は、端をめくってゆっくり優しく全体を剥がしていきます。
上から貼った壁紙が破れて壁に残ってしまった部分は手で1つずつ取り除いて、濡れた雑巾などで残った糊を拭き取っていけば綺麗に剥がすことができます。(糊が水に溶けやすいことを利用)
スーパーフレスコイージーを使ってみた感想
我が家のセルフリノベで施工している壁紙は全てこちらを使用しています。
使ってみて良いなと思った点は、
GOOD!
- 原状回復可能で自分好みの壁紙を貼ることができてうれしい!
- はみ出してしまっても水拭きすれば綺麗に落ちるから施工しやすい
- 嫌な臭いがしない(コーン系のスナック菓子の臭いがするような…)
反対に注意が必要な点は
BAD!
- 市販の液状のりに比べて糊の準備に時間がかかる
- 端が剥がれてきやすい
- 必ずしも原状回復できるとは言い切れないので失敗しても自己責任
剥がれやすい特性がゆえ、乾燥が進むと自然と端が剥がれやすいのも事実です。
そういう場合は、糊を付け直すか、貼って剥がせる両面テープで固定しましょう。
この辺りを気にしないのであれば、スーパーフレスコイージーはめっちゃイイと思います。
サニチャの貼り方・コツおさらい
- 水の量は説明書記載量の約70%がベスト
- 水はぬるま湯で
- ダマがなくなるまでしっかり混ぜる
- 一晩寝かせる
- 貼りつける時は糊が全体に行きわたるよう中央→外へ伸ばす
まとめ
原状回復可能なシールタイプの壁紙も出ていますが、やはりそれだと柄のバリエーションが限られてるので、賃貸でも全ての壁紙から自分好みのものを選べて施工できるのは嬉しすぎです!
コツさえしっかりつかめば、失敗知らずで施工できちゃいます。
賃貸でも壁紙を楽しみましょう!